umaseikatsu

馬のことについていろいろと。

タカオー

 

 

 1955年の天皇賞・春の勝ち馬。

 

 スパルタ調教で鍛えられ、旧4歳時には走りに走ったり年間26戦(7月には月4走もしている)など、とにかくタフに走り続けた。引退後はビルマ種牡馬として輸出されたが、軍事クーデターによる混乱もありその後の消息は不明。

 

 その戦歴から戦後期の土臭い匂いを嗅ぎ取れるようであり、ビルマで消息不明になったというその最後も寂しげな余韻を残す、語られることは少ないが印象的な馬である。はるか遠くビルマの草原でタカオーの血を引く馬がのんびりと草を食んでいる姿を夢想せずにはいられない。