umaseikatsu

馬のことについていろいろと。

2015-01-01から1年間の記事一覧

「競馬、マイウェイ」 野平祐二

私は強い馬、早い馬よりも、癖のある馬、最後のツメの甘い馬、なかなか勝てない馬が好きだ。欠点の多い馬、素質があるのにどこかいじけてしまった馬、本当は人から愛されたいのに、すげなく、照れながら人間を拒絶している馬、人間に冷たい目を投げかけてく…

「装蹄師 競走馬に夢を打つ」 柿元純司

装蹄師の筆者が、装蹄師の生活、これまで装蹄をしてきた馬、馬の脚の故障を装蹄でどう予防・治療するのか、などについて語った本。 装蹄師というのは騎手や調教師とは違ってなかなかクローズアップされることのない職業なだけに、長年競馬に親しんでいても、…

「馬の世界史」 本村凌二

馬という生き物は、人類の歴史においてどんな役割を果たしてきたのだろうか。筆者は、馬はどうして家畜化できたのか、馬の利用による移動範囲の拡大・移動時間の短縮が世界をどう変えたのか、騎馬遊牧民族国家が東西文明へどんな影響を与えたのか、現在の人…

「消えた琉球競馬 幻の名馬「ヒコーキ」を追いかけて」梅崎晴光

太平洋戦争後に途絶えてしまった、馬の速さではなく馬の足並みの綺麗さを競ったという「琉球競馬」。筆者は、沖縄各地の馬場跡を巡り、今はなき琉球競馬の痕跡を丹念に掘り起こしていく。2013年のJRA賞馬事文化賞受賞作。 中盤まではひたすら地味な馬場跡巡…